wud88kam (wud88kam) wrote,

30代の恋愛相談ランキング

君の理想とする世界を目指せば良い。僕は、君が冒険者を肯定する限り、これまでの関係を続けていくつもりだよ」

「冒険者を肯定する限り、ね」

「そう。……例えどこの誰であろうとも、冒険者を肯定しギルドを受け入れてくれると言うのなら、僕はその人の協力者だ。それじゃ、すぐ顔を合わせるだろうけど、またね」

 周囲に何重かに展開された侵入を阻む結界を破壊する事もなく普通にすり抜けていくルト。彼をギルドマスターとして接するリリはその後ろ姿を驚きながら見守るのみ。
 ルトの一呼吸置いて意味ありげな微笑みと共に残した言葉は、皇女の表情を変えさせた。時計 人気

「例えどこの誰であろうとも、か。お前は帝国どころかヒューマンだけに味方する存在ですらないのね。亜人、魔族であっても冒険者を肯定するのならその協力者だと。そう言いたい訳?」

 リリは唇を噛む。
 恐らく彼の最後の言葉の解釈は間違っていないとリリは思う。だから様々な勢力の情報をも握っているのだと、ギルドマスターがそこまで言いたかったのかまでは不明だが。
 どちらにせよ厄介だと、彼女は思った。

「……最初の接触もあちらから。既に私の目的をほぼ察していた。その上で女神を抑える指輪や、竜殺しの裏切りを教えてくれた」

 おかげで、他国に比べれば帝国はこの戦争を上手く舵取りできているとリリは考えている。冒険者を支援すると言う立場から、ソフィアの動向を漏らす事は相反する事にも思ったがギルドマスターである彼の言葉ではソフィアはギルドへの重大な背信行為もしているとの事だった。制裁の対象だから守るべき対象では無いと説明されている。
事実、帝国及び帝国の影響下にある国の冒険者ギルドを探った所、ソフィアが利用した形跡はファルスが説明した時期から一切無くなっていた。少なくとも裏付けの一つはあった事になる。
 依然不透明である事には違いがなく、信用に足る存在でも当然無いのだが。

(ステラを落とす事が今一番の目標である事は確実。私が出向いてまで欲しい逸材がいなければ、早々に帝国に戻ろう。現段階でファルスがライドウと接触してくれていたのはプラスと見るべき。まだあいつと私の利害が一致しているのなら、クズノハ商会に今手を出すのは悪手と言う事。だから情報を私に教えた。そして今、魔族以外と戦争する余裕は……無い)

 今度こそ、攻め落とす。
 皇女の目には戦争への確かな気概が見えた。seiko 5


「や、目が覚めた?」

 椅子に縛り付けている彼に水をかけて覚醒させる。
 魔術なんて万能な技術があるから本来は椅子に座らせて縛ったり、覚醒を促す為に水をぶっかけたりする必要は無い。識とライムに言わせれば様式美、なんだそうだ。
 本来こうやって接する予定など無かったと言うのに、それに倣っている僕も、染まってきているのか。それともストレスが溜まってきているのか。

「っ!」

「ロナさんから聞いているとは思うけど、僕はライドウ。よろしくね」

「ここは、クズノハ商会の地下室か」

 青い肌の彼は今いる現在位置を見事に言い当てた。僕がライドウだと知っていて、なおかつこの部屋の存在を事前に知っている事の証明にもなる。つまり、見事な推測からの正解と言えるけど、諜報工作員としては不合格な反応。良かった、魔族の諜報員が全員ロナさんとかウチと張る連中ばかりだったら、これから大分神経をすり減らす事になりそうだもんね。

「そういう君は魔族だよね」

「どうして、我らの邪魔をする? 貴方にはロナ様からも手を出さないように、必要があれば協力するように命令されている
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